アライド・ラジオ・コーポレーション フォノグラフ・ワイヤーレコーダー 1940年代

アライド・ラジオ・コーポレーションの
レコードプレーヤー/
ワイヤーレコーダー 「ナイト」です。

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KNIGHT(Allied Radio corp.) PHONOGRAPH
RECORD PLAYER/WIRE RECORDER

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記録媒体に
約0.1ミリのステンレスワイヤーを用いた、
磁気録音・再生機です。

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右側の小さいドラムに
ワイヤーリールをセットします。
ワイヤーの端には
ガイド用のリーダー紐が付いています。

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左の大きなドラムで巻き取ります。
ゴムバンドなどを利用して
紐の端をはさんでおくと
スムーズに巻き取れます。

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狭いスリットの中に
録音・再生ヘッドが入っています。
リールの回転に合わせ
白い部分がゆっくり上下するため、
均等に巻き取られます。

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GT管を用いた増幅回路は
どの部品も劣化が進み、
断線やショートで発火しそうです。

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録音・再生ヘッド不良のため、
壊れたマイクロカセットの
ヘッドを移植して、
当時の録音を聴いてみました。

クラシックやオペラなどが
録音されていました。
高速で走行する極細のワイヤーに、
これだけの録音が可能というのは
ちょっと驚きでした。

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大きな巻き取りリールは
そのままターンテーブルとなり、
SP盤を乗せればプレーヤーに
早変わりします。
こういう欲張りな発想が好きです(笑)。

シャンソンのジャン・サブロンで
『我が心の歌』(1937年)を鑑賞しました。

ワイヤーレコーダーがアメリカで
製造されていた頃は、
日本では戦中戦後の物のない時代で、
本機種の輸入は極めて困難だったと
推察します。
そうこうしているうちに
テープレコーダーが登場し、
日本の市場にワイヤーレコーダーが
出回ることはなくなってしまいました。

それでも、
アイデアの斬新さや
製品としての完成度の高さには、
本当に敬服するばかりです。
「♫ こんなこといいな、
できたらいいな・・・」。
ドラえもんのポッケから
出てきそうな機械です(笑)。


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ジャン・サブロンのSP盤

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アライド・ラジオ・コーポレーション
レコードプレーヤー/
ワイヤーレコーダー 「ナイト」
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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ワイヤーレコーダー

テープレコーダーのご先祖様と言って過言ではないですね。

決して豊かではなかったけどいろんなやり方を工夫していた時代なんだな、という事がよくわかります。

珍しい機体の入手、おめでとうございます。

Re: ワイヤーレコーダー

じゅんいち様

こんばんは。

このワイヤーレコーダーをもって、
エジソンが録音実験してからの
約140年の録音の歴史が、
自分のコレクションの中で
全てつながったことになります。
本ブログがトータルで
「音の博物館」になりました(笑)。

いつもコメントありがとうございます。
じゅんいちさんの
「ともしびを抱く人たち」は
しみじみと聴かせていただきました。

No title

このような録音方式があったなんて、初めて知りました。
ステンレスワイヤーも磁気化されるんですね。
大変珍しいものを鑑賞させていただきました。素敵です。

Re: No title

エンドー様

おはようございます。

入手した録音済みのワイヤーには、
音楽の他に仲間同士の楽しそうな雑談も
入っていました。
私も初めてテープレコーダーを所有した時、
家族にインタビューするようにして
みんなの声を録音しました。
55年前のマグナファックスにも子供たちが
ワイワイふざけている声が入っていましたし、
90年前のロウ管にも大人と子供の楽しそうな
やり取りが録音されていました。

いつの時代も、
人のすることは変わりませんね(笑)。
楽しいことはずっと続いて欲しい。
消えゆくものを残しておきたい。
そんな願望は、
人間なら誰にでもあるのかも知れません。

とにかく、
時間を戻すようなプレイバックの楽しさが、
録音機の最大の醍醐味ですね。

エンドーさんの美しいイラストも、
エンドーさんの頭の中に浮かんだイメージを
“出力して保存する”
最高の方法ですね(笑)。
コメントありがとうございました。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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