三洋電機 ステレオ・ビジョン 14-FP1 1960年製

三洋電機の
ステレオ・ビジョン
14-FP1、
1960年製です。

ラジオ付き電蓄は珍しくありませんが、
テレビ付きとなると珍品です。
1960年製ということで、
一般家庭にも普及してきた
白黒テレビがメインとも言えますが、
箱型テレビの中の、
ブラウン管上部の空きスペースと、   
テレビの音声増幅回路を有効利用した、
アイデア商品です。

三洋 14-FP1 正面
三洋電機・ステレオビジョン 
14-FP1

プレーヤー部
テレビ付き電蓄orプレーヤー付きテレビ
     
当時の定価が75000円で、
大卒初任給の約4.7倍にあたります。
庶民にはちょっと厳しい金額です。
きっとお金持ちのお屋敷のリビングで、
あまり酷使されることもなく、
カラーテレビの導入と共に
お蔵入りしてしまったのかも
知れません。

落ち着いた木製のボディを基本に、
プラスチックの造形を生かした、
当時としては結構斬新なデザインです。

ガチャガチャ回すチャンネルや、
四本足が懐かしく、
オブジェとしても十分楽しめます。
 
電源も入らないジャンク品として
入手しましたが、
ほとんどのパーツを取り外し、
埃とタバコのタールを丁寧に
清掃していくと、
音声のアンプ部が復活しました。
プレーヤーも作動したので、
レコード再生が可能となり、
本体のスピーカーで当時の音を
聴くことができました。

内部
本体内部

テレビ受像回路部
テレビ受像回路部

音声増幅回路部
音声増幅回路部

 プレーヤー部
プレーヤー部 
    
三段階のトーンコントロールを
曲調に合わせセレクトすると、
生き生きした良い音を
聴かせてくれました。
     
テレビの回路については、
全く知識が無いのと、
全てのパーツにべっとり付着した
タールを完全に清拭するには、
相当な根気が要るため、
今回はある程度で妥協しました。
それでも真空管は点灯し、
何か受信しようとしている
ノイズを確認しました。

まあ、希少な機種はあまりいじらず、
オリジナルを尊重することにします。

チャンネル
懐かしいチャンネル
        
三洋電機 14-FP1 ステレオビジョン
三洋電機・ステレオビジョン 
14-FP1 
  
1950年代から60年代の
洋楽を聴きたくなりました。
ヘレン・メリルの
『帰ってくれれば嬉しいわ』(1954年)、
アンディ・ウィリアムスの
『ミスティ』(1962年)、そして
パット・ブーンの
『アイル・ビー・ホーム』(1956年)
を鑑賞しました。

しっかりした木製ボディが
良質のスピーカーボックスとなり、
なかなかの音質です。
2ウェイスピーカーも健在です。

三洋電機に大きな拍手を送ります。 

 
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まとめ【三洋電機 ステレオ・】

     三洋電機のステレオ・ビジョン14-FP1、1960年製です。     ラジオ付き電蓄は珍しくありま

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No title

テレビ付きなんてあったんですねえ。まったく知らなかったのでちょっとびっくりです。音質も思ったよりしっかりしているように聞こえます。脚とか折っちゃいそうな雰囲気ですが完品でそろってて美し~い。トランジスタグラマーw

テレビ部分ですがUHF波の地デジになっちゃったので受信は難しいですね。ビデオ端子もなさそうですし、VHF1チャンネルにトランスミッターかなにかで地デジチューナーをつなげるしかなさそうです。最近、地デジチューナーも品薄ぎみですが…。

コメントありがとうございます

JackDさま
私も、「昭和のお宝」を紹介した本などで見かけたことが
ありましたが、実物をいじるのは初めてでした。
50年分の埃がタールと一緒になり、すべての部品にコーティング
したかのようにしっかり付着していました。
従って、あちこち接触不良をおこし、トラッキング現象で
何度も煙が上がりました。
もう、不動のオブジェでいいや、と諦めたくなる気持ちを
なんとか抑え、ひたすらアルコールで清拭を続け、ようやく
現状にたどり着きました。
大掃除の後の爽快感も「ジャンクオーディオいじり」の醍醐味ですね。
色々なレコードを聴いてみましたが、こうした声量のある
スローテンポの曲が、箱型のボディに共鳴して特に良い音を
響かせてくれました。
ちょっと感動しました。
コメントありがとうございました。

No title

こんなテレビがあることを初めて知りました。我が家にテレビが入ったのは1963年。サンヨーテレビでした。ナショナル、日立、三菱、東芝のテレビに比べて、ランクが下と自分なりに決めてつけていました。シャープ、ゼネラルと同格と。でも、このステレオビジョン、音も良く発想も面白く、三洋電機見直しました。しかし、昭和の名品・奇品を復活させるkeiaiさんの技術に今回も脱帽です。

コメントありがとうございます

ミキタカ08 さま
私の家も、長いこと三洋電機の白黒テレビを使っていました。
ご近所に「サンヨー薔薇チェーン」があり、よく真空管の交換に
来てくれました。
三洋電機は業界初のリモコン「ズバコン」が話題になりましたね。
小さかった私には、コードレスで操作できることが不思議で、
きっと何か細工がしてあると疑っていましたが・・・。
このプレーヤー付きテレビもそうですが、三洋電機は
「こんなのがあったらいいなぁ」的なアイデア商品の開発が
得意だったようですね。
細長いスピーカーですが、音は本当に堂々たるもので、
本体の大きさや重さ、背面からの音の漏れ具合などが
ちょうどいいバランスで、トータルで味わい深い音質になっています。
丁寧に作られていることがよく分かります。
開発者たちの情熱が感じられるものって、いいですね。
コメントありがとうございました。

No title

お久しぶりです。
これって後のラテカセの原型のようですね^^
カセットデッキが、レコードプレーヤーと変わっているだけで
発送はまるで同じですね。。。。サイズは全然違いますが(笑)

テレビも直して、2チャンネル入力が出来る様になれば、地デジチューナー

DVD接続して、映像を流すのも良いかもしれないですね!

コメントありがとうございます

ささき様
お久しぶりです。

本当に発想の柔軟性と遊び心がないと
こういう製品は生まれませんね。
元は14型のテレビサイズですから、
意外に可愛い感じにまとめられています。
ささき様もご存知の2階の展示スペースに置いて、
毎日撫でながら可愛がっています。

コメントありがとうございました。

No title

こんにちは。あまりの懐かしさに涙が出そうです。この機種、うちにありました。スピーカー部に彫られたブランド名はNationalだったと記憶しております。当時私は小学生で童謡のソノシートなどを聴いていましたが、もちろん本格的なジャズを聞かせてもらうのは初めてです。楕円形のかなり大きなスピーカーが付いていましたが、2ウェイだったとは知りませんでした。敬意を込めてPCを本物のオーディオに繋いで聴いていますが、確かに・・・ いい音です。
ちなみにわが家の個体は、数年でテレビ部の調子がだんだん悪くなり、最後はプレヤー部だけで使っていました。しかしある日、電源を入れると上部から煙が出始め、危険なので使用を中止。そのままスクラップとなりました。

Re: No title

森のくま様

おはようございます。
初めまして。

「うちにありました」という方からの
コメントが一番嬉しいです(笑)。
また、PCをオーディオにつないで
聴いていただきありがとうございます。
アキュフェーズのアンプとは、
羨ましい限りです。
うちはジャンクだらけで、
ハードオフ化しています。
最近は自分もジャンク気味です(笑)。

「温故知新」とまでは言いませんが、
過去の製品の中に、
たった一つでも製作者のこだわりを
見つけられれば、
ちょっとだけ豊かな気持ちになれます。
そんな想いで、
このブログを続けています。

また、遊びに来てください。
コメントありがとうございました。

No title

さっそく読んでいただきまして有難うございます。過去のコメントを読んでみますと「トラッキング現象で何度も煙が上がりました。」とのことでうちの煙の原因がわかりました。父がヘビースモーカーだったし台所からの油煙も回って来ていたことでしょう。余談ですが当時の白黒テレビは裏蓋が外れていると視聴中に猫が入ったりしていました。真空管で暖かかったのでしょう。
ご存知でしょうがクリスタルピックアップはステレオ仕様になっており、プレヤー部に付いているボリュームは同軸2系統で、外部アンプを使う際に左右のバランスが整えられるようになっております。
いま使っているアキュフェーズは1994年頃の製品で音質はそれほど優れていませんが、パーツの品質が優れているらしく、20年以酷使しても壊れる気配がありません。これまで使った民生用ディスクリートアンプがことごとく逝った中、この点だけは素晴らしいです。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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