ディクタフォン エレクトロニック・A・Eモデル 1940年代

ディクタフォンの
エレクトロニック・A・Eモデル、
DICTATING
EQUIPMENT ELECTRONIC A・E MODEL、
1940年代後半の製品と思われます。

vcm_s_kf_repr_400x225.jpg
DICTATING EQUIPMENT ELECTRONIC A・E MODEL

この前、
1920年代のディクタフォンと一緒に
簡単な紹介をしましたが、
今回は詳しく取り上げます。
40年代のディクタフォンには、
電蓄のピックアップに似た
録音再生装置が付いています。
マイクに向かって吹き込んだ音声は、
真空管により電気増幅されて
録音用のダイヤモンド針を振動させ、
ロウ管に音溝を刻みます。
再生時は、
ロウ管の音溝を再生用の
ダイヤモンド針がたどり、
その振動を電気増幅して、
スピーカーから音声として出力します。

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真空管を使った電気増幅装置

レコードカッティングマシンと
プレーヤーが合体したような構造です。
残念ながら録音再生装置は
内部が腐食し全く反応しませんでした。

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録音再生装置

エジソンの蓄音機やディクタフォンでは、
ロウ管は縦振動で記録するので、
小型のマイクの振動板に
ダイヤモンド針をくっ付け、
録音再生装置の代用品を作ってみました。
使わなくなった古い電話機に、
丁度良い大きさと厚さのマイクが
入っていました。
あつらえたようにぴったりです。

vcm_s_kf_repr_400x225 2
電話機のマイクを使った
録音再生装置の代用品

ロウ管の終わりの方がまだ録音
できそうだったので、
録音実験して使い切ることにしました。
音源はCDにしました。
[サンプルは坂本九の
『上を向いて歩こう』(1961年)です]
CDとマイクをダイレクトにつなぎ
再生すると、マイクが微振動し
ロウ管に音溝が刻まれました。
再生は反対にマイクの微振動を
ギターアンプで拾って音声出力しました。

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ギターアンプで音声出力

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録音再生装置の代用品とロウ管

マイクの感度が良過ぎて、
針とロウ管の摩擦音を多く
拾ってしまいましたが、
一発勝負としては上出来でした。

ロウ管録音式のディクタフォンは、
1920年代から50年代前半まで、
口述筆記用として活躍しましたが、
やはり操作の簡便さが長く愛された
大きな理由だったのではないでしょうか。

海外のICレコーダーやMP3プレーヤーに
ディクタフォンの名前を見ると、
「ああ、ちゃんとつながってるんだ・・・」と、
何故かちょっと嬉しくなるこの頃です。


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時間帯によって、
FC2動画が観られないことがあるので、
You Tubeにアップした動画も
一応貼り付けておきます。
You Tubeは1本15分までなので、
少しカットしています。




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No title

最初、再生装置の写真を見た時にあまりにあつらえたようにぴったりな雰囲気なので修理の意味がわかりませんでした。なるほど~。

水銀スイッチですか!時限爆弾の解除措置装置みたいですね。というか、年代からいったらディクタフォンの方が先か。

コメントありがとうございます

JackDさま
古い電話機も捨てる前に分解してみると、
色々発見があります。
耳にあてるスピーカーの方は、ただのの
アルミの円盤に電極が付いた様な構造で、
本体に固定されると振動が増幅されて
音声がはっきり聞こえます。
他社の電話機も全く同じ物を使用
していましたから、コンデンサーや
トランジスタのような部品の一つとして、
安い所から購入していたのでしょう。
これも何か遊びに使えそうですね。

水銀の利用にはちょっと驚きでした。
高電圧のまま切ったり入れたりすると、
結構火花が散って危ないんですが、
これならその心配がありませんし、
しかも小スペースです。
先人の知恵ですね。

コメントありがとうございました。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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