ディクタフォン ディクテイティング・マシン モデル10X 1920年代  エレクトロニック・A・Eモデル 1940年代

ディクタフォンの
ディクテイティング・マシン
(口述筆記用録音機)モデル10XタイプA、
1920年代の製品です。
    
エジソン社のエディフォンと
基本的には同じ構造で、
使用方法も同じです。
録音用のロウ管も互換性があります。
(以前アップした映像は
「エジソン エディフォン」
でグーグル検索できます)
テープレコーダーが普及するまで、
長期にわたり事務用の口述筆記用
録音機として活躍してきました。

駆動モーターは電動式ですが、
録音・再生は電気増幅を行いません。
録音時は送話口に向かって
やや大きな声で吹き込み、
再生時は送話口を耳にあてて聴きます。
事務用機だけに、
ロウ管のどの部分から録音したか
分かるような工夫がされています。

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ディクタフォン 
ディクテイティング・マシン 
モデル10X タイプA

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ディクタフォンと
エジソン社のエディフォン 
構造や使用法はほぼ同じ

電気モーター
電気モーターで駆動

もう1台、
送話口をマイクロフォンに変え、
真空管による電気増幅回路を内蔵した
1940年代後半のモデルも紹介します。
電蓄のピックアップと類似した
録音・再生装置を使い、
丁度レコードのカッティングマシンと
同じ方法で録音します。
マイクは再生時には
スピーカーとして使います。
音量調整も可能となります。

マイクのセレクターらしきものや、
ディクタフォンの小型スピーカー、
フットスイッチなど、
このディクタフォンと一緒に
入手しました。
会議などで使っていたのかも
知れません。

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1920年代のディクタフォンと
1940年代のディクタフォン

電気増幅タイプ
1940年代のディクタフォンは
マイクを使い電気増幅して録音

ディクタフォン 内部
真空管電蓄のような内部

残念ながら、
この時代の電蓄のピックアップが
ほとんど不良のように、
本機種の録音・再生装置も
内部が腐食しており、
使用できませんでした。
それでも、
1920年代の録音・再生装置と
全く同じ規格で作ってあり、
そっくり交換することができました。
もちろん小さな音ですが、
送話口を使った録音・再生は
可能でした。

録音・再生装置
録音・再生装置は、
20年代も
40年代(電気増幅タイプ)も同じ規格

このディクタフォンも、
エディフォン同様、
現在も作動している機器の映像は
検索してもなかなか見つかりません。
そこで私が世界にさきがけ
録音実験をして
アップしようと思いました。(笑)
アーカイブです。

ディクタフォンと一緒に
録音用ロウ管も入手したのですが、
やはり当時の所有者が
録音していました。
(もちろんアメリカ人)
意外にも、
お父さんが子どもと
ふざけあっている声や、
歌などが入っていました。
(「シャーラップ!」とか聞こえました)
    
録音済みのロウ管は使えないので、
埼玉県にある蓄音機専門店に出向き
シェービングして頂くことにしました。

ちなみにお店のホームページは
「蓄音機、根岸のぺージ」
http://www.kottoya.ne.jp/ 
です。

録音したロウ管の音溝を、
専用のシェービングマシンの
がっしりした刃で削ぎ取ります。
文字通り〝削除〟です。
シェービングしたロウ管は
ブランク状態で
再度録音可能となります。

シェービング
ロウ管のシェービング(操作は根岸氏)
録音したロウ管の表面を削り取り
再使用します

録音実験はお決まりの「寅さんの口上」
(映画「男はつらいよ」で
渥美清が啖呵バイをする時の口上)
を吹き込みました。

送話口を耳にあてれば、
これでも結構聞き取れますが、
指向性の無いビデオのマイクでは
ノイズにかき消されそうです。
大きいラッパを付けて
再生してみましたが、
録音時の音量が小さいため、
送話口からの音量と
ほとんど変わりませんでした。

ディクタフォンとラッパ
ディクタフォンに
エジソンのラッパを付けてみました  

まあ、90年の歳月を考えると、
当時と同じように使用できただけでも、
本当に素晴らしいことです。
感激してディクタフォンに向かって
手を合わせたくなりました。
    
うだるような暑いお盆の一日。
夏休みの自由研究が終わりました。


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サーバーの関係か、
無料会員のFC2動画へのアクセスが
制限されることが多いようなので、
同じ動画を
You Tubeにアップしたものを
貼り付けました。
こちらの方でご覧ください。
FC2動画の方は、
しばらく様子をみたいと思います。




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ジャンル : 趣味・実用

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No title

ロウ管ってリサイクルできるんですね。知りませんでした。てっきり溶かして再形成するのかと…。20年ほど主要パーツが変化なしとは今では考えられない仕様です。

FC2が夏休みのせいかここのところずっと回線が停滞しているようで無料会員の私には動画閲覧を許可してくれません…。休みが終わった頃に再チャレンジしてみます。

コメントありがとうございました

JackDさま
毎日暑いですね。
無料会員のFC2動画へのアクセスが制限されているようで、
私も困っています。
You Tubeにアップロードしたものを貼り付けました。
応急処置です。
無理に貼り付けると、ちょっと変な線が出ていますが・・・。

ロウ管のシェ-ビングは、高速で回転させたロウ管に
刃を立てると、電動カンナ機の反対バージョンのようになり、
一気にツルツルのまっさら状態になります。
なかなかエコですね。

録音された音はやはり蚊の鳴くような小さな音で、
まわりのセミの声の方がはっきり聞こえたりします。

コメントありがとうございました。

No title

今日の早朝とさっき、FC2で見れました。やっぱりお盆渋滞(笑)だったようですね。お騒わせしました。

寅さんの口上、すばらしいですね~。ああいうのって落語もそうなんですが詰まっちゃうと台無しなので見事であります。

ありがとうございます

JackD さま
お褒めいただきありがとうございます。
貴重なロウ管を使って録音実験するので、
「あー、あー、本日は晴天なり」ではもったいない。
できれば自分にとっての記念になるものが良い。
そう考えた時、やっぱり小学生の頃から観つづけている
「寅さん」になっちゃいました。
録音できるか一応確認後、一発勝負です。
口上は、書いたものを目で追うと絶対途切れるので、
好きな歌を口ずさむような感じになるまで、
ひたすら繰り返し練習しました。
録音前日、掃除しながら無意識に寅さんの口上を
発していた私を見て、妻がドン引きしていました。

まあ、良い悪いは別として、結構珍しい記録映像に
なったと思います。
我ながらとても良い記念になりました。
コメントありがとうございました。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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