デッカ ポータブル蓄音機  1915年頃

デッカのポータブル蓄音機です。

デッカは、ポータブル蓄音機を
最初に作ったメーカーです。
このタイプのものは1915年頃の
製造と思われます。
リフレクター型といって、
上蓋に金属製の半球状の
反響板を埋め込み、
その中心からトーンアームが出ている、
特徴的な形状が印象的です。

通常のSP盤が
ややはみ出す程度のサイズで、
ゼンマイモーターなどの機械部分も
コンパクトにまとめています。
蓋を閉めるとほぼ立方体になり、
何かのお道具箱のようにも見えます。

ゼンマイが小さいため、
ややトルクが弱く、
擦り切れたSP盤では摩擦が大きくなり、
ターンテーブルの回転速度が
低下することがあります。
「状態の良いレコードしか
再生しないでね」と
蓄音機の方が盤を選んでいる
みたいです。

耳障りな大音響ではなく、
やや控えめな繊細な音です。
プライベートルームで静かに
レコード鑑賞したい時に
丁度良い蓄音機です。
まさに、ポータブルと同時に、
パーソナルの蓄音機です。

人の願望というものは、
いつの時代も
あまり変わらないようです。
 
1948年公開のミュージカル映画
「皇帝円舞曲」
(ビリー・ワイルダー監督作品)
の中で、ビング・クロスビーが歌った
『皇帝円舞曲』と
『奥様お手をどうぞ』を鑑賞しました。
もちろんデッカレコードです。


[広告 ] VPS


デッカポータブル蓄音機 

デッカポータブル蓄音機

デッカポータブル蓄音機
デッカ ポータブル蓄音機

皇帝円舞曲 ビング・クロスビー 
デッカのSP盤と当時の映画のパンフレット
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

No title

デッカはレコード盤だけでなく、蓄音機も作っていたのですね。それにしても100年も前のものとは思えない。恐るべし、アメリカンテクノロジー。

No title

綺麗でかっこいいですね~。ホント100年前のものとは思えないです。今、近くにあるもので100年後に稼動するものってどのくらいあるんでしょうね??

レコードを選ぶとのこと。ピーキーなメカなのかな。今回のレコードでは問題なさそうですね。

コメントありがとうございます

ミキタカ08さま
デッカのポータブル蓄音機にも、色々なタイプが
ありますが、これが初期のものですあ。
内部のゼンマイモーターもオリジナルで、
グリスアップだけのメンテで動き出しました。
本当に物だけタイムスリップしてきたような、
不思議な気分になります。
ボディに傷が少ないのは、今まで大切に扱われていた
証しです。今度は私が引き継いでいきたいと思います。

コメントありがとうございました。

コメントありがとうございます

JackDさま
おっしゃる通り、身の回りに100年後も稼働する製品など
無いかも知れませんね。
メーカーも全く長期の使用を想定していない感じです。
とくにパソコン関係はひどいものです。
やっぱりシンプルな機械仕掛けというのが、
長生きの秘訣ですね。

コメントありがとうございました。

デッカがポータブルを初めて作ったメーカーなのですね。

何でも最初に形にした人たちって偉いと思います。

その後、ポータブル蓄音機は色んなメーカーから出されますが、いずれも良く考えられていて僕は好きですね。

使わない時はしまっておけるのも良いです。

日本で普及したのにはこういった理由もあったのでは?

コメントありがとうございます

じゅんいち様

コメントありがとうございます。

私もポータブル型の蓄音機や
ポータブルの電蓄が好きです。

以前、オードリー・ヘプバーンの
「麗しのサブリナ」を観た時、
二人乗りの手漕ぎボートに
ポータブルの蓄音機を持ち込み、
BGM代わりにレコードをかけながら
湖上デートを楽しんでいるシーンがありました。

なるほど、
当時はこんな風に利用していたんだと、
ポータブルの必要性を理解しました。
でも、やっぱりどこかアメリカ的ですよね。

今年もあと数日となりました。
じゅんいちさんにとってはどんな年でしたか?
新しい年も、健康で良い年になりますよう
お祈りいたします。

プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別記事
カウンター
検索フォーム
リンク