三菱電機  ダイヤトーン バーチカル・ミュージック・センター X-10  1980年代

本ブログを見て、
三菱電機のダイヤトーンX-10
(DIATONE VERTICAL 
MUSIC CENTER X-10)
のカセットのベルト交換についての
問い合わせがありましたので、
そのポイントを記載したいと思います。
動画と合わせて参考にして下さい。

①カセットのゴムベルトは
3本あります。
その全てを交換するためには、
少々面倒でも、本体(プレーヤー部分)
とその下のコントローラー部分
(アンプやチューナーやカセット部分)
を完全に分離して作業する方が、
結果的には効率的で、
また感電防止の上からも安全です。

②背面を覆う黒いボードを外します。

③下部のコントローラー部分を覆う
鉄製の覆いも外します。
(電源トランスが付いていて
重いので注意して下さい)

④コントローラー部分は、
10か所大きめのネジで
固定されています。

まず、コントローラー内の
固定ネジを外します。
6か所あります。(動画参照)

⑤本体を横に寝かせ、
底面のネジ4か所を外します。
(動画参照)

⑥本体を再び立ててから、
少しずつコントローラー部分を
押し出して、本体から引き出します。
(数センチにとどめて下さい)

⑦改めて本体内部を観察します。
コントローラー部分と上の
ターンテーブル、
又コントローラー部分と
スピーカー出力端子や
FMなどのアンテナ端子、
電源トランスなどとつながっている
配線で、ハンダ付けされていないもの
を外します。
(コネクタやネジ止めによって
つながっているものです)

⑧それから、さらに注意深く
コントローラー部分を本体から
引き離していきます。

⑨途中、何か引っかかった
感触があれば、
配線がまだどこかつながっています。
念入りに探して下さい。
全て外れていると
コントローラー部分だけ分離できます。
(動画参照)
大切なことは、コネクタ類は外す前に、
番号などを油性ペンで書いておき、
元に戻す時どこに付いていたか
分かるようにしておくことです。
(記憶力に自信があれば別ですが・・・)
デジカメで記録しても良いと思います。

⑩外したターンテーブル部分が
倒れやすいので、
あらかじめ倒しておいて下さい。

⑪引き出したコントローラー部分を
よく観察して下さい。
ドラムを覆っているプレートに、
軸受けが付いています。
このプレートを外すと
ドラムがそっくり取り出せます。

⑫最初に、モーター部分を外します。
ネジとバネを外して分離します。
モーターには溶けたゴムが
付着していますから、
根気よくアルコールで清拭して下さい。
(動画参照)

⑬続いて、軸受けの付いたプレートを
外します。
プレートは、2か所のネジで
固定されています。

⑭劣化したゴムベルトを取出し
ドラムを引き抜きます。
ドラムが取り出せたら、
アルコールで溶けたゴムをふき取り、
基板に付いた汚れも綺麗にします。

⑮新しいゴムベルトを付けます。
(動画参照)
ドラムが取り出せるのですから、
ゴムの取り付けは難しいことでは
ありません。
先に内側のゴムから
取り付けていきます。

⑯モーターには後でゴムを
引っ掛けるので、ドラムにゴムを
巻いたら外側のゴムを取り付け、
プレートを元に戻します。
プレート内に、球状の真鍮製の軸受けが
収まっています。
落として無くさないように
気を付けて下さい。
(動画のように真鍮の軸受けが
無いタイプもあります)

⑰プレートを付けてから、
ラジオペンチなどでドラムのゴムを
掴み、モーターに引っ掛けて、
そのままモーターもネジ止めします。
(動画参照)

⑱ゴムの交換が終わったら、
電源を入れ作動確認します。
音はヘッドホンで確認すれば、
スピーカーをつなげなくても
チェックできます。

⑲テープの回転速度は、
モーターの背面の黒いゴムで覆われた
調整ネジを左右に回すことで
調整できます。
(微調整です)

⑳調整が終わったら、
再びコネクタ類を全て接続し、
背面の覆いをネジ止めして
終了となります。


これだけの作業を行っても、
カセットのゴムベルトは
なかなか代用品が合わず、
しばらく使っていると
外れてしまったり、
回転ムラが出やすいのが難点です。
劣化も早く2年もすると
伸びてしまいます。
ネットなどで規格化された
良質のベルトの購入をお勧めします。

コネクタ類を外す時も、
注意しないと細いピンを破損したり
断線したりして、
肝心のプレーヤーまで使えなく
してしまう恐れもあります。

あくまでも内部をいじる時は
自己責任で行って下さい。
ちょっと難しいなと感じたら、
無理をしない方が得策かと思います。

もともと年代物で、
現状で精一杯の所がありますので、
あまりいじらず、
眺めてその雰囲気を楽しむ
という割り切りも大切だと思います。

以上、カセットのゴムベルトの
交換につて記載しました。
参考にして頂ければ幸いです。

整備が終わったX-10のカセットで、
1991年のASKAのシングル
『はじまりはいつも雨』
(作詞・作曲 飛鳥涼)
を鑑賞しました。


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非公開コメント

参考になりました。

keiai様

大変参考になりました。
大変難しいこともよくわかりました。
文化系の私にはプレヤーまでこわしそうです。
一番大きいプリーのゴムが溶けてしましています。

プレヤーの回転も納得いかず、モーター用のゴム ゴム素材の
靴ひもを何度も失敗し、長さを検討しています。

当社の施設担当の大御所は、うれしそうに「そうだろうね!」
の一言でした。

ゴムの長さで、テープの回転数も微妙でしょうね!
 
本当にありがとうございました。大変参考なりました。

                        sobue

Re: 参考になりました。

sobue様

レコードの回転速度の調整についてお知らせします。
裏側からターンテーブルを見た時、丁度右手に二つ
小さな円形のツマミがあります。
駆動モーターとつながっているものです。
これがレコードの速度を調整する可変抵抗(VR)です。

上のVRが33回転用、下のVRが45回転用です。
小さめのマイナスドライバーなどでゆっくり左右に
回転させてみて下さい。
速度が速くなったり遅くなったりします。
33回転のLP、45回転のドーナツ盤、それぞれで調整
して下さい。

プレーヤーだけでも、このX-10は十分楽しめます。
是非、お試し下さい。

No title

オーディオのレスキューセンターと聞いてとんできました。

さておき、分解工程を録画しておくと忘備録にもなって便利なんですよね。いちいちメモってた時代もありますので便利になりました。しかし、みごとにバラバラですなあ。ご苦労さまでした。

回転数の件参考になりました。

keiai様

回転数も参考になりました。
まったく、知りませんでした。
参考になりました。

テープはあきらめます。私の能力では壊しそうです。

あと AMが確認できました。
FMは、アンテナをつけてみます。

でもつくづくこんな面倒なことよくやり始めたものだと思います。

寝床の横に埃っぽいX-10が口をあけています。

本当にありがとうございました。
お気に入りに追加いたしました。
今後もよろしくお願いします。
   
              祖父江

Re: 回転数の件参考になりました。

祖父江さま

少しでもお役に立てて嬉しく思います。
私も全くの素人で、専門的な知識が無いのについつい
好奇心でいじりたくなってしまいます。
中学生の時、居間のテレビからスピーカーを外して
親にこっぴどく叱られたこともありました。
「どういう仕組みになっているんだろう」という好奇心
は今も変わりません。

でも、電気系統のことはほとんど分かりませんので、
内部のクリーニングとベルト交換が主な整備内容です。
それでも古い機器をいじっていると、本当に昔の人たちは
手先が器用だったんだなと実感します。
そして、ちょっとだけ当時の作り手たちとのつながりみたいな
ものを感じたりします。
まさに浪漫を感じるひと時です。

あの、古い機器のかび臭さや基板の独特のにおいが、
私を〝いたずら中学生〟に呼び戻してしまうみたいです。

コメントありがとうございました。

いつもコメントありがとうございます

JackDさま

いつもコメントありがとうございます。

本当に、今はデジカメなどで記録できるので助かりますね。
でも私はよく、今さっきまで使っていたドライバーを
どこに置いたのか分からなくなって、あちこち探すことが
あります。(座っていた座布団の下から出てきたりしますが・・・)
そして再度組み立てると、必ずネジが余ります。
(飛行機の整備士でなくてよかった・・・)
ホームセンターに出かけた時、買物のメモ書きを忘れると、
本当に情けなくなる位どうでもいい物しか買ってきません。

そろそろ頭の中のメモリーの容量が一杯になってきたのかも
知れませんね。

ありがとうございました

本当にありがとうございました。

オーデイオを愛する気持ち十分伝わりました。

プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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