精工舎 ポータブル蓄音機 三笠蓄音機 1930年代 

精工舎製の
ポータブル蓄音機
ミカサ(三笠蓄音機)です。
1930年代のものと思われます。 

見るからに壊れていたり、
触るのも気が引けるくらい
汚れているジャンク品の中から
〝当たり〟を発掘するのも
ジャンクオーディオコレクションの
醍醐味です。

ゼンマイ式蓄音機の〝当たり〟の
基準はやはり、
レコードプレーヤーの
カートリッジにあたる
サウンドボックスが良好なこと。
最悪、ゼンマイモーターが不良でも、
サウンドボックスが良ければ
他の機種で使うことができます。

この三笠蓄音機も、
上蓋が本体から分離し
壊れていましたが、
逆に内部のダメージはほとんど無く、
80年の時の流れを考えると、
意外に保存状態は良かったとも
言えます。
そこで、修理・整備を始めてみると、
直ぐに〝当たり〟ということが
分かりました。

外装はとても手が込んでいて、
クロスの下に軟らかい緩衝材を入れ、
肌触りがソフトな感触になっています。
磨くと直ぐに美しさを取り戻しました。

本体内部のホーンは、
分厚い木材を使い丁寧に作られ、
サウンドボックスの音を効率良く
拡声してくれます。

ゼンマイモーターの動きは滑らかで、
スピードも極めて安定しています。
「SEIKOSHA」の刻印が、
高品質を保障しているかのように
見えます。

サウンドボックスは大変状態が良く、
SP盤の味わい深い音質を、
十二分に引き出してくれます。

トーンアームは精巧に作られ、
動きも良好です。

まさに、磨くと見事に輝き出す
〝当たり〟のジャンク品です。
ジャンク品が
ヴィンテージ・オーディオに
変わる瞬間です。

修理・整備を終えた三笠蓄音機で、
ビング・クロスビーの『枯葉』
(1950年)と、
ナット・キング・コールの
『ザッツ・マイ・ガール』
(1951年)を
鑑賞しました。

ワインが最も美味しく感じられる、
至福のひと時です。


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非公開コメント

懐かしい音です

こんばんは 
SP盤の音を聴かせていただきました。当時の頃がよみがえりますね。
幼稚園の遊戯の練習にはこんな電蓄を使っていて、ゼンマイがなくなり急に音程が下がり止ってしまった記憶があります。
針は釘みたいなものですか?
結構こまめに針交換しますよね。
家にあった電蓄はもっと後期で、新品の針と使い終わった針を入れておく壷のようなのが付いていました。

コメントありがとうごじます

リュウセイ太郎さま
いつもコメントありがとうございます。

電気を使わないゼンマイ式の蓄音機は、
それ自体が楽器のようなところがあり、大きさや形状、
重さなどで音質も変わり、同じSP盤のレコードでも
結構味わいが異なります。
針は、一般的な鉄の針の他に、竹の針、サボテンのトゲ
なんてのもあります。エジソンの蓄音機はダイヤモンドを
使っています。
竹針はレコードを傷つけにくく、マイルドな音質ですが、
やっぱり鉄の針の方が繊細で良い音に感じます。
グーグル検索「エジソン C-150」で、竹針での鑑賞の
映像が見られます。(最後の方に、ビング・クロスビーの
『バラ色の人生』を録画しています)
針をケチるとレコードも早く傷みます。針の換えは沢山
ありますが、レコードの換えはそんなにはありませんから、
基本的には毎回新しい針に交換します。
80年も前の手作りです。
スクラッチノイズの向こう側に見え隠れしている時代背景に
思いをはせながら鑑賞するのも、蓄音機の楽しみですね。

コメントありがとうございました。

No title

上フタこそ残念でしたが綺麗にレストアできてよかったです。お疲れさまでした。
メカが痛む前にフタが壊れてしまい、片づけられてしまったのでしょうか。まさに掘り出し物でしたね。

千葉に出稼ぎ(笑)に行ってた時、住んでいた場所に精工舎通りという道がありました。実はとっくの昔に移転していてSEIKOすらありませんでした。あれま。

コメントありがとうございます

JackDさま
いつもコメントありがとうございます。

精工舎通りですか。
通りに何か、ギアで作ったオブジェとか巨大柱時計とか
あるといいでしょうね。
さしずめ、JackDさまの住んでいる所なら、エプソン通り
になりますね。巨大プリンターはちょっと怖いけれど・・・。

そう言えば、精工舎の掛け時計、懐かしいですね。
よく祖父がゼンマイを巻いていました。
相当長く使用していました。
やっぱり品質が良かったんですね。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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