三菱電機 ダイヤトーン オーディオ・システム X-1000 1978年製 

三菱電機のダイヤトーン・
うす形オーディオ・システム
X-1000です。

新しいコンセプトで、プレーヤー、
チューナー、テープデッキ、
そしてアンプを、
なんと25㎝の奥行で縦形に
まとめ上げた通称「たてコン」
(縦形のシステムコンポ)です。

ミニコンポが登場するまでは、
セット物のシステムコンポは
かなりのスペースを必要とし、
狭いリビングに置くとラックの角に
足の小指をぶつけたりして、
結構邪魔な存在になっていました。

「たてコン」の製作者たちはきっと、
薄くても倒れない程度の安定感が得られ、
さらに邪魔にならないギリギリの奥行が
どの程度になるのか、
何度も何度も試作したことでしょう。

ラックと一体になっているので、
ちょっと大きめのCDラックを
配置するような感覚で、
家具の一つとして室内にレイアウト
できます。

木製ラックは美しく高級感もあります。
以前から、
ダイヤトーンの縦形プレーヤー
(ダイヤトーン X-10、
ダイヤトーン X-11
でグーグル検索可能)
のデザインセンスの素晴らしさに
感心していましたが、
このX-1000はスピーカーも含めた
トータルの印象が実に優雅で上品です。

私は一目で気に入り、
不動のジャンク承知で入手しました。
もし、どうしても直らなければ、
機器を外してレコードキャビネットに
するつもりでした。
幸い、プレーヤー、テープデッキの
不動の原因は、例によって
駆動ゴムベルトの劣化と溶解で、
交換すると元気に作動しました。
アンプもチューナーも正常に
作動したため、徹底的に清掃すると
ほぼ一日でピカピカの完全作動品に
回復しました。

プレーヤーのカートリッジを
新品に交換すると、
驚くほどクリアーなデジタルに
近いサウンドが、大迫力で部屋中に
広がりました。

ラックと同じ高さのスピーカーは
格調高くハイセンスです。
5㎝の高音用と25㎝の低音用の他に、
同じ25㎝のパッシブラジエータ方式
のスピーカーを備え、
共鳴による低音域の増幅を図っています。
音量を上げるとその効果を直ぐに
実感できます。

カセットも安定した再生で、
昔のテープを次々聴きたくなりました。

眺めて半分、
聴いて半分楽しめる「たてコン」。
細部まで手を抜かず丁寧に仕上げた、
本当に見事な逸品です。

よみがえったテープデッキで、
竹内まりやの『駅』(1987年)、
ダイヤトーン自慢のプレーヤーで、
バリー・マニロウの
『ふたりのオールド・ソング』
(1981年)と、
エルトン・ジョンの
『グッバイ・イエロー・
ブリック・ロード』(1973年)
を鑑賞しました。

ミニコンポでは絶対に味わえない、
スケールの大きなサウンドです。


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No title

レストア、お疲れ様でした!ダメもとで購入したご様子なのでこれはうれしいですね。

たて置き系のコンポ、すげー欲しかった記憶がありますが違う機種かな。最近ではカセットテープも入手が面倒になりましたね。

コメントありがとうございます

JackD様
いつもコメントありがとうございます。
ジャンク品にも当然当たりハズレがありますが、このX-1000は
大当たりで、ガラスの扉に保護されていたせいもあって、機器には
スレや傷が無く新品のようでした。
そこで、どうしても完全作動品にしたくなり、いつもはパスしてしまう
カセットの駆動ゴムベルトも交換しました。
プレーヤーのゴムベルトは簡単に交換できますが、カセットは結構
悪戦しました。
スピーカーも定評があるダイヤトーンですので、SS-1000という
スピーカーの音も楽しみでした。
動画のバリー・マニロウの歌は、是非イヤホンか外付けスピーカー
でお聴きください。素晴らしい音でした。
かくして、この「たてコン」はリビングのメインの場所に設置することに
なりました。(30度を超える残暑の中、汗だくです)

コメントありがとうございました

hana0312様
はじめまして。
本ブログの管理人、碓井と申します。
コメントありがとうございます。
質問にお答えします。
レコードのトーンアームの横移動は、ご覧いただいたブログの
動画の30秒位の所に出てくる、黒い2つのモーターによって
行います。
おそらく動画のようにゴムベルトが劣化して伸び切っているか
完全に溶けていると思います。
モーターに付いたゴムの汚れを消毒用アルコール(薬局で購入)
などで綺麗に清掃し、市販の輪ゴムと交換します。
輪ゴムはダイソーなどの3サイズゴムバンドのNo.16位で代用
できます。

さて、片方のスピーカーからしか音がでないというのは厄介です。
いくつかチェックポイントを挙げてみます。
1.まず、一番初めにボリュームの付け根にある左右のバランス
 ツマミが左右どちらかに大きく回っていないか確認して下さい。
 左右の中間になっていても片方からしか音が出ていないことを
 確認してから、以下のチェックに入って下さい。
2.ラジオは左右音が出ているが、プレーヤーのみ片方しか出ていない
 場合は、カートリッジの左右4本の細い配線の接続が緩んでいることが
 あります。
 しっかりとラジオペンチで接続部を圧接してみて下さい。
3.ラジオも片方しか音が出ていない時は、ヘッドホンで確認して
 下さい。ヘッドホンでは左右両方聞こえる場合、スピーカーの接続
 が不良の場合があります。
 もう一度ケーブルを切断し、新しい銅線を出してから接続し直して
 みて下さい。
4.ヘッドホンも片方だけしか音が出ず、またケーブルの接触不良
 でもない場合は、アンプの回路に問題がある可能性があります。
 動画を見ていただくと分かりますが、アンプは多くの回路が複雑
 に接続され、素人にはさっぱり分かりません。
 ただ、おそらく埃だらけだと思いますので、掃除機にできるだけ
 細いノズルを付けて可能な限りクリーニングして下さい。
 それから、接点復活スプレー(ホームセンターで500円位で購入)
 を回路にあちこち吹き付けてみて下さい。
 それでもやはり片方しか音が出ないとすれば、回路の不良と考え、
 あきらめます。
 私なら、出力している方に左右のスピーカーケーブルを重ねて接続し、
 片チャンネルの音ですが疑似ステレオとして我慢します。

 私も専門的な知識が全く無いまま整備・修理しています。ですから
 自分で「ここまで」の線引きをしますが、それはプリント基板は
 いじらない、ということです。
 結構、感電しますから気を付けて下さい。
 
 修理の費用は輪ゴム代100円ということになります。
 
 ジャンク品を整備・修理しているので、今作動していても明日は
 また不調になることもあります。あまり深追いせず、ちょっとでも
 当時の雰囲気を味わうことができれば良しとします。
 眺めるだけでも結構楽しめます。

あまり、参考にはならなかったかも知れませんが、正常に作動する
ことをお祈り申し上げます。
それでは、また。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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