サンスイ オートリバース・フルオート・DD・ターンテーブル  P-M90 1980年代

サンスイの
コンピューターライズド、
フルオートマチック・ターンテーブル
P-M90です。

以前紹介したP-M70
(グーグル検索可能)の進化形で、
フロントローディングを採用し、
反転なしの両面自動再生を
可能にしました。

レコードを乗せスライドしていく
テーブルを見ていると、
コンパチブルLDを思い出します。
実際、本体上面の操作ボタンは
いかにも未来的で、A面・B面独立した
選曲ボタンがハイセンスです。
レコードプレーヤーと言われなければ
誰が見てもLDです。

フロントローディングされたレコードは、
DDモーターとレコード押さえによって
ハンバーガー状に挟まれ回転します。

内部構造は、
以前紹介したシャープのRP-V500
(グーグル検索可能)と似ていますが、
RP-V500と反対に上部にDDモーターを
位置づけています。
カートリッジがレコード盤の上下に
独立して2個付き、
下のカートリッジが上向きに
レコード面と接する点など、
RP-V500と同じです。

レコードを見る小窓は小さ目ですが、
マニュアル操作で針先を確認しながら
針を降ろすことも可能です。
もちろんB面はできませんが。
基本的にはフルオートで十分です。

当初、フロントローディングが
全く反応せず、
前所有者もそれであきらめて
手放したとみえ、
LPレコードも取り出せずに
残ったままでした。

例によって
フロントローディングモーターと
ギアをつなぐゴムベルトの劣化は
想像つきましたが、
その交換にはほとんどのパーツを
外すことが必要です。
これが結構大変です。
(動画参照)

針も片方が根元から折れて、
継ぎはぎの裏ワザも使えません。
その時神のお告げか、
シャープのRP-V500の針が似たような
大きさだったことを思い出しました。
実際にRP-V500から一つ外して
比較してみると幅が同じです。
長さはやや長めでしたが、
切断すると予想通り
ぴったり装着できました。

針自体は
オーディオテクニカ製でしたので、
基本的な形状は同じだったみたいです。
こういう互換性は実に助かります。

音質はもちろん良好でした。
センサーの精度は
まあまあというところです。

針が上向きにレコード面に接して
B面を再生する様子を
録画しておきました。

ゴムベルトや針を交換して、
元気に復活した姿を見ると、
わが子のように嬉しくなります。

全体的に、サンスイらしい機能性重視の
シンプル設計で、きっと真面目で実直な
人たちが作ったんだろうな、
などと想像しています。

こういうプレーヤーでは、
正統派シンガーの
スタンダードナンバーを
聴きたくなります。

1967年に発売された
「サウンドラボラトリーシリーズ」から、
アンディ・ウィリアムスの
『ダニー・ボーイ』と
『タミー』を鑑賞しました。

この人の歌声には
〝癒しのトーン〟が入っています。
胸の奥の方が温かくなります。

「サウンドラボラトリーシリーズ」は
音質を重視して、LP盤のサイズに
45回転で録音したレコードです。
レコードの内周でも高音質が得られる分、
収録曲数は少し減ります。
高音質を追求し、色々考えるものです。


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No title

あの後、更新??ちょっとびっくり。

今回もバラバラを通り越してコナゴナ系ですね~。その情熱に頭が下がります。下から針って平気なんだろうかとか思っちゃいますね。ちょっと不思議な感じです。針は、オーディオの神様がちょっと味方してくれましたかね。いえいえ、それを生かせる(憶えていた)keiai様の知識の深さが結果に繋がりました。ぱちぱちぱち。

いつもコメントありがとうございます

JackD 様
いつもコメントありがとうございます。
確かにレコード面の下から上向きに針が接する状態は、
それまでの固定観念を完全に打ち破る発想で、私も
ただただ敬服してしまいます。
これを可能にするためには針圧を高くしなければなりません。
針やレコードの負担は大きいかも知れませんね。
再生中に本体を立てても針はぶれずに動いていました。
ど根性カエルみたいに一生懸命へばり付いていました。

P-M90について

はじめまして。山水のP-M90で辿り着きました。不動で入手しましたがこちらの動画を参考に何とかゴムベルトを交換し動くようになりました。ところがA面を再生しようとすると音を出したままアームが凄い勢いで動いてしまって聴けません。B面は正常に聴けました。紐とかストッパーとか何かが壊れてるんでしょうか?  

Re: P-M90について

ハルカ様
はじめまして。
P-M90はとても完成度の高い機種ですが、
その分デリケートですね。

トーンアームの背面に付いている小さな
プリント基板に、トーンアームのスライド
移動のタイミングを調整するセンサーが
付いています。
そのセンサーの不良と思われます。
センサーがつながっている細い配線3本を
追ってみましたが、他の基板に入ってしまい
センサーを調整するようなVRは見つかりません
でした。

私のP-M90はB面の方がハルカ様と同じ状態です。
この機種に限らず、ソニーやシャープでも
似たような経年劣化による不良がみられます。

いじっているうちにハンダが外れたり、
針を曲げてしまったりし易いのでご注意を。

私は電子部品を交換するスキルが無いので、
ある程度で断念してしまいます。
深入りするとあまり良い結果になりません。(笑)

適切なアドバイスができずすみません。
時間がある時、もっと落ち着いて
再度チャレンジしてみたいと思います。
何か解決策が見つかれば連絡します。

コメントありがとうございました。



Re: P-M90について

大変詳しく教えて頂いて有難うございます。常にというわけでもないようで何かきっかけがあるとザーッとアームが動いていまうみたいです。どうやら素人が立ち入れる所ではなさそうですね。あと曲間のセンサーがA面B面まったく働きません。こちらも手の施しようがなさそうですか?

Re: Re: P-M90について

ハルカ様
おはようございます。

曲間を感知するセンサーの不良や
プログラム選曲機能の不良は、
このタイプの機種では極めて多く、
もはや正常に作動するものの方が少ない
状態です。

アナログレコードの無音部分を見つける
ことは、とても難しい技術なんですね。

A面もB面も選曲できないとすると、
やはりマイコンの不良と思われます。
もちろん私にはお手上げです。

お役に立てず申し訳ありません。

Re: P-M90について

有難うございます。あと針交換ですがカートリッジを下に向かって外すだけでしょうか? カートリッジ上のマイナスのネジは何の為のものでしょう??

Re: Re: P-M90について

ハルカ様
おはようございます。

交換針とカートリッジの隙間に
ちょっと大きめのマイナスドライバーを入れ、
左にこじるようにすると少しだけ外れますから、
あとは前下方に引き外してください。

カートリッジのマイナスネジは、
交換針の前方にある曲間を感知するセンサーの
位置の微調整ネジです。
左に回すとセンサーが内側に動き、
右に回すと外側に動きます。
基本的にあまりいじらない方が安全かと
思います。

交換針は高額なので、
プレーヤーとしてしばらく楽しんだら、
外して保管しておくといいですよ。
(あまり他機種との互換性はありませんが、
たまに合うものもあります)

それでは、また。
それでは

Re: P-M90について

詳しく教えて頂いて助かりました。古いプレーヤーですが大事に使っていきたいと思います。レコードはいいですね。アナログ回帰でレコードの復権があればなと思ってます。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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