エジソン スタンダードフォノグラフ 1903年製

アメリカ、
エジソン社のシリンダー型蓄音機
タイプA型新型、
1903年製です。

オーク材の本体正面に
『エジソン スタンダード フォノグラフ』
と味わい深い字体で
製品名が記載されています。
ホーンは、大きくて立派な物で、
その特徴的な形状から
『魔女の帽子』と呼ばれているそうです。

本体上面に、
特許を取得したエジソン社の
製品であることを記した
金属製のプレートが
しっかり取り付けられています。
また、ホーン上面にもトレードマークが
プリントされており、
偽造品にはかなり神経質になっていた
感じがします。

発明王の名を持つエジソンですが、
結構他人の発明を応用したり、
商品化したりすることにも
たけていたようで、
オリジナルを明確にしておかないと、
贋作と見分けがつかなくなることを
一番よく知っていたのでしょう。

2分ワックスシリンダー用で、
完全作動品です。
ゼンマイのスプリングモーターや
速度調整のガバナーも良好で、
100年以上前の製品ということを
忘れてしまうほどです。

円筒型のロウ管レコードは、
SP盤レコードよりもはるかにもろく、
不用意に扱うと一瞬で
粉々に砕けてしまいます。
ロウ管レコードの保管用の筒には、
「私が発明王のトーマス・エジソンです」
と言わんばかりに、
自分の顔写真をしっかり入れています。
相当自己顕示欲の
強い人だったのでしょう。

針と振動板を備えたリプロデューサー
と呼ばれる装置で再生します。

もともとこのタイプの
エジソンのシリンダー型蓄音機は、
音がそれほど大きくはなかったので、
こんな大きなホーンが登場したのかも
知れません。
今まで、大きいと思っていたSP盤の
ラッパ型蓄音機が、とても可愛く
見えるくらいの迫力満点の大きさです。
まさに、
〝蓄音機の王様〟
という風格を感じます。

いずれにせよ、
1877年にエジソンが蓄音機を
実用化(商品化)してから、
録音・再生の技術が進歩し、
発展していったことは
間違いありません。

レコードプレーヤーの変遷を
たどっていく時、
どうしてもコレクションしておきたい
逸品です。

円高のこの時期を逃すまいと、
アメリカから約1カ月かけて
輸入しました。
当たり外れは覚悟の上でしたが、
幸運にも大当たりでした。

一緒に輸入したロウ管レコードの中から、
讃美歌『TELL MOTHER
I'LL BE THERE』と、
スコットランド民謡の
『麦畑』(COMIN' THRO THE RYE)
を鑑賞しました。


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ジャンル : 音楽

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No title

映画なんかではよく見るのですがさすがに国内では流通していませんか。ホーンが直接動くんですね。勘違いをしていました。さすがに現在のクリアーな音を聞いていると厳しい再生音ですが比べちゃいけないたぐいのものですね。とにかく迫力にノックダウンです。

コメントありがとうございます

いつもコメントありがとうございます。
ロウ管レコードは、大量生産ができない点が欠点で、プレスしてコピーできる円盤式のSP盤レコードに、20年程で取って代わってしまい、製造を終了しました。つまりほとんどが100年物です。
映像の2分のロウ管レコードは、特殊なコーティングをしていない初期の物で、とても摩耗し易く、聴けば聴く程ノイズが多くなっていきます。
100年物の多くは、何が録音されているかも聴きとれないような状態です。
ですから、紹介した2本は、十分鑑賞に耐えられる再生音を聴くことができる点で、まさに〝奇跡のロウ管〟と言っても言い過ぎではないと思います。
そう考えながら聴くと、ちょっと味わい深さが変わってきますね。
1877年の今日、エジソンがフォノグラフの公開実験に成功しています。
今日は『音の記念日』だそうです。
プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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