RCA ビクター オートチェンジャー・プレーヤー〝Victrola 45〟 MODEL 45-EY 1950年製

RCA ビクターの
オートチェンジャー・プレーヤー
〝Victrola 45〟 MODEL 45-EY、
1950年の製品です。

45回転の
ドーナツ盤専用のプレーヤーで、
小さなボディに
アンプやスピーカーを内蔵し、
さらにオートチェンジャー機能を
備えた優れモノです。 
アメリカの古い家電のチラシなどで
時々見かけます。

実は、数年前に
一台入手したのですが
(Model45-EY-2 1950年製)、
部品が足りず、
かなり時間をかけて整備したのですが
結局正常には作動しませんでした。
今回、ようやく
類似機種を入手したので、
2台を比べて
不足部品や不良箇所を確認し、
状態の良い部品を一台にまとめ、
修復を試みました。

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左:モデル45-EYー2 右:モデル45ーEY

しかも、
今回は新しい針も入手したので、
当時のサウンドに近づけることが
できたのではないでしょうか。

新しい針
新しい針

ちなみに不良箇所は、
アイドラーのゴムの変形、
モーターの固定用のゴム溶解、
真空管の不良2本、
ピックアップの不良、
トーンアーム固定不良、
オートチェンジャー機能不良、
スピンドル部品欠品など、
ようするに完全にジャンク状態でした。

タバコのタールがべっとり付いた
ピックアップを丁寧にクリーニングし、
新しい針に交換すると
驚くほど大きな音で
レコード再生しました。

連続再生時の針位置の調整は、
試行錯誤の連続でしたが、
それを見たいための修復ですので、
妥協せずに頑張りました。
さすがに45回転専用ですので、
回転は安定していました。

ターンテーブル内面
ターンテーブル内面に
迷路のような溝があり、
ここにトーンアームの軸と
つながったバーが入り込み、
ターンテーブルの回転に連動して
トーンアームを動かす。
     
音質の調整はできませんが、
何枚も連続再生して
BGMとして楽しんだり、
ダンスパーティーに使ったり、
いかにもアメリカ人が考えそうな、
レコードの傷など全く気にしない、
おおらかで遊び心あふれる
プレーヤーです。

試聴には、
ノリの良い曲が良いと思い
ザ・ビートルズの
『ヘルプ』(1964年)と
『ロック・アンド・ロール・ミュージック』
(1965年)を連続再生で鑑賞しました。
     

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RCA ビクター
オートチェンジャー・プレーヤー
〝Victrola 45〟 MODEL 45-EY
1950年製      

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ザ・ビートルズのLPとEP盤レコード    
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テーマ : THE BEATLES
ジャンル : 音楽

イングランド・ディスク・グラフォフォン 1910年代

気品と風格のある
英国製のラッパ型の蓄音機、
イングランド・ディスク・グラフォフォンです。

(前回の映像は
「イングランド・ディスク・グラフォフォン」
でグーグル検索可能)

イングランド・ディスク・グラフォフォン
イングランド・ディスク・グラフォフォン
ラッパ型蓄音機   

エジソンのロウ管式蓄音機と同様、
100年前の製品であることにまず驚き、
さらに正常に作動することに感動します。

ラッパが本体の外に露出しているので、
トランペットなどの
管楽器の音が入ったSP盤を再生すると、
まさに目の前で演奏しているような
錯覚をします。
 
丁度、ルイ・アームストロングのSP盤
『キッス・オブ・ファイヤ』(1952年)
を入手したので、
このラッパ型蓄音機で
聴きたくなりました。

さらに、聴き比べたくなり、
卓上型の蓄音機(ペンギンブランド)、
ポータブル型蓄音機(HMV)でも、
同じSP盤を再生してみました。
収録は2階吹き抜けのホールで
行いました。

ペンギン卓上型蓄音機
ペンギンブランド 卓上型蓄音機 
1930年代

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HMV ポータブル型蓄音機 
1930年代

さて、聴き比べの感想は・・・。

パソコンの小さなスピーカーの音では、
みんな同じに聴こえてしまいそうですが、
蓄音機の前で聴くと音の違いを、
空気の振動として
肌で感じることができます。

ラッパ型では、
ホール全体にトランペットの
金属音が広がり、
鼓膜を激しく共振させる
圧倒的な迫力です。
蓄音機が楽器そのものになり、
ライヴ感満点です。     
これがラッパ型の醍醐味です。
  
卓上型では、
再生音がしっかりしたボックスの中で
内蔵ホーンを共振させ、
少しお行儀良くなってから
開放された感じで、
密閉型スピーカーから聴こえてくる
サウンドに似ています。
低音もしっかり出ています。

ポータブル型では、
HMVのサウンドボックスが素晴らしく、
ラッパ型に匹敵するパワーを感じますが、
耳が痛くなるような
大音響ではありません。
バランスの良いサウンドで、
ボーカルも明瞭です。

さあ、
あなたの耳には
どのように聴こえたでしょう。

自宅でミニコンサート。
大きな音でのSP盤の再生が終わると、
一瞬の静寂が訪れます。

そして今度は耳をすますと、
鈴虫の美しい合奏が聴こえてきました。


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テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

サンスイ コンピューターライズド・フルオート・DD・ターンテーブル P-M77 1980年代

サンスイの
コンピューターライズド・フルオート・
DD・ターンテーブルP-M77です。
    
以前同社のP-M70を紹介しました。
(「サンスイP-M70」
でグーグル検索可能です)
若干サイズやデザインの
違いはありますが、
同じプレーヤーと言って良いと
思います。

実は、P-M70の曲間を感知する
センサーの精度がとても高く、
所有しているプログラム選曲機能付き
プレーヤーの中では3本指に入ります。
(30台中のベスト3)
今回は何かの時の部品取り用にと、
ワンコイン(500円)の
ジャンク品を入手しました。
それでも多少二匹目のドジョウを
狙っていました。

針の摩耗が激しく
使い物になりませんでしたが、
P-M70と同じですから拝借すると、
あとは問題無く正常に機能しました。
選曲機能はややもたついていますが
(考える時間が長い)、それでも完全に
壊れている他社のものより上等です。

リニアトラッキングモーターの
駆動ベルトは、
とても品質の良いものを
使用していました。
こういう所に細かい神経を
使っている機種は、
やはり他のパーツも良いものを
使っているのではないかと推察します。

サンスイの
根強いファンが多いことも頷けます。

高校時代、
はまりにはまったイギリスの
プログレッシブ・ロックバンドの
イエスのアルバムを、
このP-M77で聴きたくなりました。

1972年ツアーを収録した
73年リリースのライヴ・アルバム
「イエスソングス」から、
リック・ウェイクマンの
キーボードが聴かせる
『ヘンリー8世の6人の妻』
からの抜粋と、
イエス初期の代表曲
『ラウンド・アバウト』、
そして1977年のアルバム「究極」から
『究極 Going For The One』
を鑑賞しました。

ロジャー・ディーンの
ジャケットデザインに、
どんなにか曲のイメージを
膨らめていったことでしょう。
「究極」でデザイナーを変えたことは
驚きでしたが、
アルバムを聴いた時の興奮は
今でも覚えています。
明らかに進化していました。

イエス全盛期、
質の高いアルバムが続きました。
今聴いても全く古さを感じません。

良き時代に、
良き音楽に出逢えたことに感謝します。

サンスイP-M77
サンスイP-M77  
サンスイらしいクールなマスクです

サンスイ P-M77

サンスイ P-M70 P-M77
左:サンスイP-M77  右:サンスイP-M70

ロジャー・ディーン イエス アルバムジャケット
ロジャー・ディーンがデザインしたイエスと
スティーブ・ハウ(左下)のアルバムジャケット

イエス アルバムジャケット 
イエスのアルバム  
上から「海洋地形学の物語」
「危機」
「リレイヤー」


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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

ディクタフォン エレクトロニック・A・Eモデル 1940年代

ディクタフォンの
エレクトロニック・A・Eモデル、
DICTATING
EQUIPMENT ELECTRONIC A・E MODEL、
1940年代後半の製品と思われます。

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DICTATING EQUIPMENT ELECTRONIC A・E MODEL

この前、
1920年代のディクタフォンと一緒に
簡単な紹介をしましたが、
今回は詳しく取り上げます。
40年代のディクタフォンには、
電蓄のピックアップに似た
録音再生装置が付いています。
マイクに向かって吹き込んだ音声は、
真空管により電気増幅されて
録音用のダイヤモンド針を振動させ、
ロウ管に音溝を刻みます。
再生時は、
ロウ管の音溝を再生用の
ダイヤモンド針がたどり、
その振動を電気増幅して、
スピーカーから音声として出力します。

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真空管を使った電気増幅装置

レコードカッティングマシンと
プレーヤーが合体したような構造です。
残念ながら録音再生装置は
内部が腐食し全く反応しませんでした。

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録音再生装置

エジソンの蓄音機やディクタフォンでは、
ロウ管は縦振動で記録するので、
小型のマイクの振動板に
ダイヤモンド針をくっ付け、
録音再生装置の代用品を作ってみました。
使わなくなった古い電話機に、
丁度良い大きさと厚さのマイクが
入っていました。
あつらえたようにぴったりです。

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電話機のマイクを使った
録音再生装置の代用品

ロウ管の終わりの方がまだ録音
できそうだったので、
録音実験して使い切ることにしました。
音源はCDにしました。
[サンプルは坂本九の
『上を向いて歩こう』(1961年)です]
CDとマイクをダイレクトにつなぎ
再生すると、マイクが微振動し
ロウ管に音溝が刻まれました。
再生は反対にマイクの微振動を
ギターアンプで拾って音声出力しました。

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ギターアンプで音声出力

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録音再生装置の代用品とロウ管

マイクの感度が良過ぎて、
針とロウ管の摩擦音を多く
拾ってしまいましたが、
一発勝負としては上出来でした。

ロウ管録音式のディクタフォンは、
1920年代から50年代前半まで、
口述筆記用として活躍しましたが、
やはり操作の簡便さが長く愛された
大きな理由だったのではないでしょうか。

海外のICレコーダーやMP3プレーヤーに
ディクタフォンの名前を見ると、
「ああ、ちゃんとつながってるんだ・・・」と、
何故かちょっと嬉しくなるこの頃です。


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時間帯によって、
FC2動画が観られないことがあるので、
You Tubeにアップした動画も
一応貼り付けておきます。
You Tubeは1本15分までなので、
少しカットしています。




テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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