オンキョー コンピューター・コントロール・ターンテーブル PL-500R 1980年代

オンキョーPL-500Rです。

上蓋には、ダイレクト・ドライブ・
コンピューター・コントロール・
ランダム・サーチ・ターンテーブル
PL-500Rと記載されています。

この前、コストダウンと軽量化の
極めつけみたいな、
機械仕掛けのフルオートプレーヤー、
オンキョーPL-33Xを紹介しましたが
(「オンキョーPL-33X」で
Google検索可能)、
やはりこの頃はオンキョーも
ダイレクト選曲ができる
プレーヤーを作っていました。

さて、入手したPL-500Rの不具合は、
電源を入れ再生ボタンを押すと、
ターンテーブルは回るものの、
トーンアームが動かない
いつもパターン。
駆動ゴムベルトの劣化が原因なら
楽勝と中を見ると、
リニア方式ではなく
スイングアームなので、
ゴムベルトは使っておらず、
やはりPL-33Xと同じように
ギアを使った機械仕掛けでした。

よく見ると、
モーターの回転運動をトーンアームの
スイング運動に変換するギアが割れて、
空回りしていました。
一番頻繁に使う部分が最初に壊れる、
世の常です。
この小さなギア一個の破損で、
このプレーヤーの優れた機能は
一切使えなくなります。

割れたギアを接着して
復元しようとしましたが、
半分はバラバラでうまく戻りません。
お蔵入りしている類似機種を
調べてみましたが、
使えそうなギアはありませんでした。

ホームセンターに行く度、
何かいい物がないかと
代用品を探していました。
そしてついに見つけました。
ねじ頭に滑り止めのギザギザの
プラスチックが付いたねじです。
このプラスチック部分が大小色々あり、
破損したギアに近いサイズもありました。

ねじを外しプラスチックだけにして
中心に穴を開ければ、
このギザギザの凹凸がうまくかみ合い、
ギアの代用として機能しました。

我ながら良いアイデアでした。
「私の裏技」認定にしましょう。

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DDモーターやカートリッジは良好で、
オンキョーらしい誠実なレコード再生を
高音質で楽しむことができました。

同じ1975年にリリースされ、
ジャケットも偶然同じ構図の、
2人のギタリストの
アルバムを鑑賞しました。

一枚は、
ジェフ・ベッグの
「ブロウ・バイ・ブロウ」で、
その中から『哀しみの恋人達』、

もう一枚は
寺内タケシのベスト・アルバム
「いとしのエリーナ」で、
『君といつまでも』、『キャラバン』、
『10番街の殺人』を聴きました。

当時、このジェフ・ベックの
ソフトなのにハードなサウンドには、
すっかり魅了されました。
ピックを使わない奏法は、
YouTubeで今見ても
目が釘付けになります。

日本におけるエレキブームの
最高の功労者は、間違い無く
寺内タケシです。
ベンチャーズ、加山雄三の功績にも
敬意を評し選曲しました。

(高画質でアップしたら重過ぎて
途中で切れるようなので、
低画質で再アップしました。
音声はそのままです)


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テーマ : エレキギター
ジャンル : 音楽

エジソン ディスク・フォノグラフ C-150 1915年製

エジソン社の
ディスク・フォノグラフC-150、
1915年製です。

一年程前に修理して
本ブログでお披露目しました。
(「エジソン ディスク・フォノグラフ」
でGoogle検索可能)
自宅に訪れたお客様には、
必ず生音を聴いていただきます。

つい先日、
いつものようにSP盤のレコードを
聴いていると、突然〝バーン!〟と、
サウンドボックスも飛び上がるような
衝撃音がして、
ターンテーブルが止まりました。
いやな予感が・・・。

そうです、まさかの〝ゼンマイ切れ〟。
確かに100年働いてきた
ゼンマイですから、
いつ金属疲労による断裂を起こしても
不思議ではありません。
でも、お気に入りの機種だけに、
このままお蔵入りというのは
どうしても避けたい。

かくして
「エジソン・ディスク・フォノグラフ
復旧プロジェクト」が始まりました。

①ゼンマイの確認
まずは断裂箇所の確認です。
本体からゼンマイモーターを外します。

ゼンマイは蓄音機の心臓部です。
強固な金属製のケースの中に
しっかりと密閉され、
通常は見ることの無い
まさに「聖域」です。
エジソンのディスク・フォノグラフは、
ターンテーブルの回転と同時に、
大きなホーンの付いたトーンアームを
強制的にスライド移動させる機能が
あるために、通常の蓄音機よりも
非常に強力なゼンマイを必要とします。

ゼンマイモーターの大きさからも
想像できましたが、
実際開けてみると
そのゼンマイの長さや幅や厚さが
尋常ではなく、思わず腰が引けました。

大型蓄音機と言われている機種でも、
ゼンマイは幅2.6センチ、
厚さ0.6ミリ程度が多いのに対し、
このエジソンの蓄音機は幅3.8センチ、
厚さ0.8ミリもあり、
ゼンマイの上でお肉の鉄板焼きが
できそうです。

さて、断裂箇所を確認すると、
クランクにつながる巻き取り部分に、
二周程ゼンマイが巻き付いた状態で
裂けるようにちぎれていました。
それ以外のゼンマイはそのまま
残っていたので、
まだまだ使えそうです。
まさに不幸中の幸いという感じです。

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②断裂部切断、穴あけ
巻き取り部分には、
ゼンマイを引っ掛けて回すための
突起が付いています。
つまりゼンマイの方にも
それに合わせた穴が必要です。

切れたゼンマイの穴のサイズを参考に、
新たな穴あけです。
電気ドリルでも歯が立たない硬さで、
圧縮空気を使った高速切削器具を使い
穴あけと断端の切断を行いました。

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③ゼンマイの屈曲
ゼンマイを巻き上げるためには、
突起のある巻き上げ部分にゼンマイが
近接していなければなりません。

ところが、固くて弾性のあるゼンマイを
小さく曲げるのは至難のわざ。
両手にペンチを握り、
どんなに力一杯曲げても、
見事に戻ってしまいます。
熱処理によって形状が記憶されています。
再度加熱して焼き戻さなければなりません。
鍛冶屋なった気分です。
なんとか中心軸にフィットする屈曲ができました。

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④ゼンマイ収納
グリスアップしたらいよいよゼンマイ
金属製のケースに収めます。
握力の弱い私には辛い作業です。
死に物狂いで一気に入れてしまいます。
ちょっと気を抜くと、
ビックリ箱から首長ピエロが
飛び出すように、全部出てしまいます。
(ゼンマイが飛び出す時、
ポヨ~ンと本当に間抜けな音がして
情けなくなります)

通常の蓄音機のゼンマイとは
比較にならない強い力が必要です。
せっかく苦労してケースに収めた
ゼンマイですが、
実はクランクに一つギアが付いていて、
クランクの回転と反対に
ゼンマイが巻かれることを
すっかり忘れていました。
かくしてもう一度全部取り出して、
逆方向に収め直すことになりました。

動画には、後の展開も知らず、
必死に逆に入れている様子が
映っています。

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⑤本体取付
そして、再度本体に戻して
作動確認します。
元気一杯動き出しました。
苦労が報われる瞬間です。

もちろんいつまたゼンマイが切れるか
分かりませんが、
無理な巻き上げに気を付け、
今まで以上に大切に扱いたいと思います。

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今回、
ゼンマイモーターのケースの中の、
真っ黒に固まったグリスを
清掃しながら、
これではスムーズな動きは
できなかったであろうと、
改めてオーバーホールの大切さを
実感しました。

まさに心筋を養う冠状動脈の
動脈硬化が進行した状態でした。
そういう私も
コレステロールが少々高めで、
真剣に身体のオーバーホールを
考えないといけません。
ポヨ~ンと伸びきったゼンマイの横で、
ペンチを握ったまま
心臓発作で倒れていても、
全く洒落になりませんから・・・。

私のお気に入りSP盤、
ビング・クロスビーの
1952年のヒット曲、
『ドミノ』と『青春の想い出』を
鑑賞しました。

共に斬新な編曲で、
50年代のハリウッド映画のように
ドラマチックに作られています。
メリハリのきいた演奏が、
蓄音機での再生によくマッチしています。


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エジソン ディスク・フォノグラフ 
C-150

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ビング・クロスビーのSP盤

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

オーゴン ポータブル蓄音機P-3 1940年代

オーゴンの
ポータブル蓄音機
モデルP-3です。

ボードに「日英米専売特許」という
プレートが貼られています。
戦争が終わってまもなくして
作られた蓄音機でしょう。

物の無い時代で、
決して上等な素材は使っていませんが、
丁寧に作られています。
やや小振りで、
内部のホーンもコンパクトです。
そのため音量的には少し
控えめな感じです。
大音響の再生音が嫌いな人には
良いかも知れません。
ボディが小さいことを考慮すれば、
なかなかの音質です。
ゼンマイモーターの回転も
安定していて、
一度速度調整すると正確に維持します。

ポータブルの国産蓄音機としては
よくできた製品です。
上蓋内側のレコード収納用ポケットの
「Augon」のエンブレムが、
この小さな蓄音機の格調を
グッと上げています。
胸を張って欧米に
輸出できたことでしょう。

一緒にSP盤のレコードを
30枚近く収納可能な、
金属製のキャリングケースを
入手しました。
内部には厚紙の仕切りが
沢山付いていて、
レコード同士が傷つかないように
なっています。
なかなか手の込んだ作りです。
当時の歌謡曲が一杯入っていました。

その中から一枚、
1947年、
岡晴夫のヒット曲『啼くな小鳩よ』
を聴いてみました。
哀しいラブソングなのですが、
リズムがどこか軍歌っぽく、
復員兵たちが肩を組んで歌っている姿が
イメージできます。

洋楽も聴いてみました。
1940年、
ビング・クロスビーの
フォスター・アルバム
(スティーブン・フォスターの
作曲した曲のみ集めたアルバム)より、
『懐かしいケンタッキーの我が家』と
『夢見る君』を鑑賞しました。


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テーマ : 懐かしい歌謡曲
ジャンル : 音楽

ソニー ステレオ・ターンテーブル・システム PS-Q7 1980年代

ソニーの
フルオートマチック・ステレオ・
ターンテーブル・システム
PS-Q7
1983年頃の製品です。

LPジャケットの約3分の2のサイズで、
LPをセットすると4分の1が
本体に収まり、
4分の3は露出したまま
レコードを再生します。
ソニーのオリジナリティ溢れる、
当時話題になったミニコンポの
レコードプレーヤーです。 

大きさもさる事ながら、
厚さもギリギリのサイズに
まとめています。
内部を見ると、
匠の技が光る狭小住宅のように、
基板やスイッチ類の配置が絶妙で、
美的でもあります。
さすがに、ダイレクト選曲機能を
追加するスペースはありませんが、
基本的なオート機能は備わっています。

DDモーターと上蓋のレコード押さえの
重さで、小型ながら本体の振動を抑え、
安定したレコード再生が可能です。

このPS-Q7はFMトランスミッターが
内蔵されていて、無線で音声出力を
飛ばすことができます。
ただ、入手した本機はそれが不調で、
ノイズを結構拾ってしまい
使用できませんでした。
(動画は通常のフォノ出力使用)

整備は、お決まりのトーンアームを
駆動するゴムベルト交換が
メインとなります。

アクセスは決して難しくは
ないのですが、
直径1センチ程度のゴムバンドの
代用品がなかなかありません。
事務用のゴムバンドや髪を束ねる
小さなゴムリングなど
色々試しましたが、
ちょっとサイズが大きかったり、
滑りやすかったりと、
うまくいきません。
オーダーで作ってもらおうか
迷っているうち、
意外な物が使えることを発見しました。

その名は
「水ふうせん遊びセット」
(ダイソー)です。
小さなふうせん90個と
ミニポンプが入っています。
(要するにお祭りの
ボンボン釣り用のふうせんです)
このふうせんの膨らめ口
(ちょっと折り返している所)
をハサミでカットすると、
丁度良い大きさと弾力の
ゴムリングができます。
邪道もいいとこですが、
とにかくこのPS-Q7には
ぴったりでした。

なお作動した機器は、
DDモーターが不調だが
トーンアームの動きが正常の
ブラックタイプと、
DDモーターは正常だが
トーンアームの動きが不調の
シルバータイプを合体させた
「ジャンク2個ワン」修復です。

まあ、音質重視と言うより、
ハイセンスなスタイリングやデザインを 
「眺めて楽しむオーディオ」
と言えるかも知れません。

こういうプレーヤーでは、
やはりオリジナリティに溢れた曲を
聴きたくなります。

クイーンの1977年のアルバム
「世界に捧ぐ」より、
『ウィ・ウィル・ロック・ユー』と
『伝説のチャンピオン』
を鑑賞しました。

クイーンの全盛期、
世界で1300万枚売れた
驚異のアルバムです。


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テーマ : ロック
ジャンル : 音楽

プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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