エジソン ディスク・フォノグラフC-150 1915年製

エジソン社の
ディスク・フォノグラフC-150
1915年製です。

風格のある、
まさに家具調の蓄音機です。
下半分はレコードの収納棚で、
組みアルバムなどの収納に便利です。

上蓋が外れていたり、
足が2本折れていたり、
サウンドボックスが割れていたりと、
修理や整備に
結構手間がかかりましたが、
ボディのスレを塗装する頃には
気分はすっかり家具職人で、
自分の作品のように
愛着がわいてきました。

エジソンがこだわった
再生装置が横に動く、
リニアトラッキング方式の
原点とも言える独特のメカニズムを、
十分に観察しました。
その精巧さに職人技を実感しました。

実は、当初そのリニアトラッキングを
可能にするギアも破損していましたが、
運良く代用品で解決できました。

100年も前にすでに、
現在のリニアトラッキング
と同じことを、
ゼンマイ仕掛けで
正確に行っていたという事実に、
本当に感動しました。

音が縦振動で記録されている
エジソンのダイヤモンドディスク
(厚さが7ミリ近くあります)
を再生する時は、
再生装置もそれに対応した専用の
リプロデューサーを用い、
SP盤のように横振動で記録されている
ディスクを再生する時は、
通常のサウンドボックスに交換します。

リプロデューサーには
ダイヤモンド針が付いていて、
音質は極めて良好です。
ノイズもSP盤より少なく感じます。
エジソンが音質を重視し、
縦振動の録音にこだわった理由も
うなずけます。

SP盤の再生も、
大きなボディを生かして、
迫力のあるメリハリの利いた
サウンドを響かせています。
思わず不動で聴き入ってしまいます。

回転速度は
一度調整すると後は実に正確で、
安定した再生を楽しめます。
品質の良さに、
ベルリナーの円盤式蓄音機に
負けまいとするエジソンのプライドを
感じます。

ダイヤモンドディスクは、
1910年代は讃美歌が多く
時代を感じます。
そんな中、
明るい雰囲気のハワイアンが
ありましたので
録画に使いました。
ワイキキ・ハワイアン・オーケストラで
『アロハ・サンセット・ランド』です。

SP盤の再生では、
定番のビング・クロスビーの
『バラ色の人生』を鑑賞しました。
修理したSP盤の
サウンドボックスには、
竹針を使用してみました。
マイルドな音質になり、
ビング・クロスビーの温かな声に
マッチしています。

100年前の、
ゼンマイ式蓄音機全盛期の
完成度の高さを
じっくりご鑑賞ください。


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 エジソン・ディスク・フォノグラフ
エジソン 
ディスク・フォノグラフC-150 
1915年製


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ジャンル : 音楽

エジソン エディフォン ボイスライター 1920年代

エジソン社の
エディフォン・ボイスライターです。

1920年代後半のものと思われます。
エジソンが商品化した
ロウ管式蓄音機は、
ベルリナーの円盤式蓄音機に
市場をほぼ独占され
衰退していきましたが、
簡易録音できるメリットは大きく、
口述筆記用の事務用機
(エディフォン)として、
ワイヤーレコーダーや
テープレコーダーが
登場するまで長く活躍していました。

このエディフォンは、
電気モーターで駆動していますが、
録音再生には電気を使わず、
手回し蓄音機と全く同じ方式で行います。

つまり、
小さなラッパ型の送話口に向かって
しゃべる(実際には怒鳴るに近い)と、
その声がジャバラの管を通り、
その先の振動板を振動させ、
さらに直結されている
ダイヤモンドの針を震わせ、
ロウ管に音溝を刻む仕組みです。

再生時は、
録音装置の右横のレバーを移動させ、
再生用のダイヤモンド針に交換します。
ロウ管式蓄音機のように、
いちいち再生用と録音用の装置を
ネジをゆるめて交換する手間が省かれ、
一つの振動板を使って
録音再生できるよう工夫されています。
みごとな職人技です。

録音の開始・終了位置が分かるように、
本体前面に横長の紙をセットし、
ボタンを押すとそこに細い
縦長の穴が開けられ
記録できるようになっていたり、
ロウ管を刻んだ時の削りカスを
清掃しやすくするため、
着脱式のトレーがロウ管の下に
付いていたり、
送話口を乗せる場所がモーターの
スイッチになっていて、
取り上げると回転が始まる仕組みに
なっているなど、
実用的な工夫が
あちこちに見られます。

電源は、
日本の交流100ボルトで動きました。
直流に切り替えるスイッチが
内部に付いていて、
電池でも作動します。
自動車のバッテリーみたいな
電池とつないで駆動しているところが、
古い記録写真に映っていました。

もちろんマニュアルなどありません。
実動するまでには
長い道のりがありましたが、
過ぎてしまえば良い思い出です。
当時の職人の気持ちになって考え、
知恵を絞りました。

ロウ管は、ブランクの物を一本入手
したのですが、度重なる実験の果て、
とうとうバラバラになってしまいました。

やむを得ず、
擦り切れたロウ管レコードの音溝を、
カッターの刃で髭を剃るように、
エディフォンで回しながら
ひたすら削り取り使用してみましたが、
まさに蚊の鳴くような音でしか
録音できません。

結局、
再度純製のディクタフォン用の
ブランクロウ管を輸入することに
なりました。
それでも決して大きな音では
録音できませんでした。
どうも、再生時に送話口を耳に当て
イヤホン代わりに使用していたようで、
逆に大きいとうるさくなり過ぎるので
しょう。

まあ、
「こんな風に使用していたんだな」と
実感できれば良しとしました。
耳を澄まして聴いていると、
少しだけロウ管の時代に
タイムスリップした気分が味わえます。

とても鑑賞という
レベルではありませんが、
エディフォンの記録映像として
アップします。
寅さんの口上を録音しました。


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さて、昨日(4月12日)発売の
『サンデー毎日』の
カラーグラビア「ONandOFF」
オーディオ青春プレイバック
(173ページ)に、
私のコレクションしている
古いオーディオ機器の一部が
掲載されました。
オーディオ専門誌ではないので、
蓄音機やレアな電蓄は
掲載されませんでしたが、
コレクションの集大成として、
とても良い記念となりました。
是非、
本屋さんでチェックしてみてください。

サンデー毎日 ONandOFF

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

keiai

Author:keiai
こんにちは!
ゼンマイ式の蓄音機
から、電気蓄音機、
テープレコーダー、
CD、DVDへと進化
していく時代の流れ
の中で、創り手の
情熱があふれる名機
がいくつも生まれ
ました。
そんな逸品で当時の
レコードを再生し、
その時代に想いを
はせてみたいと
思います。
ご一緒に浪漫紀行を
楽しみましょう。

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